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学科長メッセージ

音は、音楽として接する時には楽しく、騒音として接する時には難しく厄介な存在です。思わず耳を傾けてしまう美しい音、聞きたくないうるさい音、電子音響の整然とした音の並び、ひとり虚空に向けて発する声、思ったとおり発せられない音、さまざまな音のあり方に正しく向き合うためには、音についての高度な知識に加え、関連するさまざまな分野への理解を深めていくことが必要です。

音響設計学科は、九州大学芸術工学部の前身である九州芸術工科大学が1968年に創設されたときに、音楽や音声、その他の音響を管理し、技術と芸術の両面から音響について研究する学科として誕生しました。その時の理念は、現在までそのまま受け継がれています。理念が変わらないのは、技術や芸術のトレンドの変遷はあっても、音というものが、人間と社会にとっての根源的な存在であるからにほかなりません。

音響設計学科のカリキュラムは、異なる側面から音を学んでいけるよう、3つの分野から作られています。音文化学では、音楽の歴史、美学、理論的な表現方法の研究、音楽マネジメント論をはじめ作曲やメディアアートの制作をしています。音響環境学では、騒音、楽器、演奏会場における音場制御など、物理と感性の両側面から最適な音環境を計画・設計する研究をしています。音響情報学では、聴覚における心理学、生理学、認知論、言語、音楽の研究、また、音響情報の処理と伝達を最適化する研究をしています。カリキュラムは、それぞれの専門分野の教員によってサポートされていますが、分野の違いはあっても目指すところはひとつ、音に対する理解を深め、それを幅広く応用できる能力を身につけることです。

音響設計学科での学びを楽しく実践するために、学部には、音系サークルや課外活動が幅広く用意されています。課外活動と音響の正規のカリキュラムがお互いを補い合う機会もあり、学生は、音に包まれながら、音に向き合い、存分に音を探求していくことができます。恵まれた環境で学んだ音響設計学科の卒業生が、今後も、現代社会を支える存在になっていかれることを願っています。

音響設計学科 学科長 矢向 正人

音響設計学科 学科長 矢向 正人
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